スタータモータの分解と組立てについて解説していきます。
セルモータ単体の故障と判定したらオーバーホールをして内部の状態を確認し不具合場所を特定します。
オーバーホールとなれば、少々作業量が多くなります。分解途中や組立て途中で組み順が分からなくなった場合に参考にして頂ければ幸いです。
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スタータモータ関連の整備を行う時は必ずメインスイッチを"OFF"にしてください。電源が入っている状態ですと、思わぬときにスタータモータが作動してケガをする危険性があります。
今一度、しっかりと確認して安全を確保します。
取り外し
ボルトを外しスタータリダクションギヤカバーを取り外します。
スタータリダクションギヤ、シャフトを外す。
ラバーキャップをめくり、スタータモータケーブルナットを取り外す。
スタータモータケーブルの接続を外す。
モータ固定ボルトを外し、アースケーブルを取り外す。
スタータモータを取り外しましょう。
Oリングを外す。
分解
※シム、ワッシャは組立ての時、元の位置に組み付けられるように順番と枚数を記録しましょう。
ボルトを外し、リヤカバー、Oリングを外す。
スラストワッシャを外す。
フロントカバーを外す。
Oリング、ロックワッシャ、ダストシールの順に取り外す。
ワッシャを取り外す。
アーマチュアを外す。
ターミナルナットを外す。
ワッシャ、シム、Oリングを取り外す。
ブラシAssyを取り外す。
ブラシホルダAssyの分解
ターミナルボルトストッパとターミナルボルトを外す。
モータブラシとブラシスプリングを外す。
点検
ブラシの長さを測定する。
使用限度:6.5mm
スタータモータケースの導通点検を行う。
・モータターミナルと(+)ブラシ間:導通があれば正常
・モータターミナルとケース間:導通がなけれれば正常
ブラシホルダ(+)極(-)極間の導通を点検する。
導通がなければ正常です。
アーマチュアのコンミュテータ部に偏磨耗、損傷、変色(焼損)がないか点検する。
セグメント間に金属粉付着がある場合は清掃実施。
2つ以上のセグメントが変色している場合はコイルがショートしているので交換する。
アーマチュアの各セグメント間の導通を点検する。
導通があれば正常。
異常があればアーマチュアを交換する。
コンミュテータの各セグメントとアーマチュアシャフト間の導通を点検する。
導通がなければ正常。
異常であれば、アーマチュアを交換する。
ニードルベアリングに損傷がないか、ガタがなく滑らかに回転するか点検する。
ダストシールに劣化、損傷がないか確認する。
ここからはスタータモータの組立てに入ります。組み図を参考に解説を交えて組み立てていきます。
ブラシホルダAssy組立て
ブラシスプリング、モータブラシをブラシホルダに取り付ける。
※注意
ブラシスプリングは、モータブラシにかけないでおく。
ターミナルボルトとターミナルボルトストッパをブラシホルダに取り付ける。
ブラシホルダAssyをスタータモータケースの穴にターミナルボルトを合わせながら取り付ける。
※注意
スタータモータケースの切り欠きと、ブラシホルダの突起部を合わせる。
新品のOリングを取り付ける。
分解時に記録した通りにシムをターミナルホルダに取り付ける。
ワッシャ、ターミナルボルトを取り付ける。
ターミナルボルトを確実に締付ける。
アーマチュアをモータケース内に入れて各ブラシをホルダ内に押し込みながらアーマチュアをブラシホルダに取り付ける。
※注意
・アーマチュアをケース内に差し込む際は、アーマチュアとケースをを手でしっかりと押さえること。アーマチュアがケースの磁石に吸収され、強く当たるとコイルに傷が付く場合があるので十分注意すること。
・アーマチュアをブラシホルダに取り付ける際にブラシのアーマチュア接触面に傷を付けないように注意する。
ブラシスプリングをセットします。
分解時に記録した通りにスラストワッシャをアーマチュアシャフトに取り付ける。
ロックワッシャの爪を外側に向けてアーマチュアシャフトに取り付ける。
新品Oリングをケースに取り付ける。
フロントカバーのニードルベアリングとダストシールリップにグリスを塗布する。
ロックワッシャの爪とフロントカバー裏側の突起が干渉しないようにフロントカバーをケースに取り付ける。
※注意
フロントカバー取り付け際にシャフトでダストシールのリップ部を損傷させないように注意する。
分解時に記録した通りにスラストワッシャをアーマチュアシャフトに取り付ける。
新品のOリングをケースに取り付ける。
アーマチュアシャフトの端にグリスを塗布する。
リヤーカバーの溝をブラシホルダの爪に合わせてカバーを取り付ける。
フロントカバーとケースの合わせマークを合わせる。
ケースボルトを取り付けて確実に締付ける。
セルモータの取り付け
※注意
スタータモータケーブルは元の配線取り回し通りに正しい位置に取りまわす。
新品Oリングにエンジンオイルを塗布しフロントカバーに取り付ける。
スタータモータを取り付ける。
アースケーブルを取り付けてボルトを確実に締付ける。
スタータケーブルを接続する。
スタータモータケーブルナットを取り付けて確実に締付ける。
ラバーキャップを確実に取り付ける。
スタータリダクションギヤとシャフトの磨耗を点検して必要ならば交換をする。
スタータリダクションギヤとシャフトにオイルを塗布する。
リダクションギヤとシャフトをクランクケースに取り付ける。
新品のOリングにエンジンオイルを塗布してスタータリダクションギヤカバーに取り付ける。
スタータリダクションギヤカバーを取り付ける。
ボルトを取り付けて確実に締付ける。
大変お疲れ様でした!以上でセルモータのオーバーホール作業はすべて完了です。
早速エンジンをスタートさせてお出かけしましょう!
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